必読!歯科用電子カルテの手引き

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医療設備について

はじめて歯科医院を開業するときに必要不可欠な医療設備について解説しています。

歯科医院を開業するときに必要な医療設備

歯科医院を開業するときに、もっとも必要なものが医療設備です。

ここでは、限られた資金のなかで用意すべき設備について紹介していきましょう。

診療方針にもよりますが、理想の歯科医療を追求するためには、それなりの設備は必要不可欠です。

しかし近年では性能や機能性が高い機器や器具などがたくさん販売されており、金額の上限もその性能とともにどんどん高くなってしまいます。

そこで歯科医院を開業する際に、最低限必要な設備をリストアップしていきましょう。

<主要設備の例>

  • ユニット(診察台)
  • エアーコンプレッサー
  • バキュームシステム
  • 滅菌器
  • レントゲン
  • 光重合器

こちらの6つはほとんどの歯科医院で平均的に設置されている設備で、これだけあれば最低限の医療を実現できます。

これらをそろえると、平均金額はおよそ1,000万円前後。購入するという手もありますが、近年ではこれらの機器をレンタルでそろえている医院も少なくありません。

歯科医院を開業するときには、さまざまな医療メーカーが自身の機器を購入するようにすすめてきます。

ですが、せっかく最新の機器を導入しても患者さんがやってこなければ意味がありません。

医院のなかにはレンタルで開業しながら少しずつ機器を購入していくというやり方をしている医院もあるので、自分なりのムリのない方法で設備を整備していってください。

また、おろそかにしがちですが、歯科助手やスタッフへの医療教育、仕事分担といった部分も重要な部分になってきます。

無駄のない経営を実現するためにも、各スタッフに必要な情報がしっかり行き届いている必要があります。

例えば、患者さんの情報の共有。最近は、電子カルテでスタッフ間の情報共有がしやすくなっています。

こうした情報を活用して、受付時に患者さんにたいする簡単な一言(前回の診療からの経過や、お見舞いの言葉など)を添えてあげれば、クリニックの評判は向上するでしょう。

ほんとうにささやかなことですが、こうしたささやかな努力や気遣いは、患者さんに伝わります。

競争力が高まっている昨今、設備等のハード面だけでなく、それをどう使うか、ソフト面にもしっかり気を配ることが大切です。

医療の質を向上させる電子カルテのススメ

「カルテ」と聞いてイメージするものは何でしょうか? 医師や看護師、患者に限らず、多くの人が思い浮かべるのはA4サイズほどの白い紙と、そこに書き記された患者や症状の情報でしょう。患者一人一人にパーソナルな医療を実現するための大事な情報源であるカルテですが、このカルテに今、IT化の波が来ています。「電子カルテ」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これは患者に関する記録を電子形態で記載、保存できるカルテのことです。欧米では電子カルテの導入・普及が進んでいますが、そのメリットについて列挙したいと思います。

電子カルテのメリット1:情報のシェアを可能にする

患者数が限られている小さな診療所などならまだしも、不特定多数の患者を診察・治療する医院において情報共有は大きな課題となります。現在、日本では紙のカルテが主流です。紙のカルテには知見した情報を即座に書き込めるメリットがありますが、一方でカルテの保管をしっかりとしていないとスムーズな情報共有に至らない恐れがあります。

たとえば担当医師が複数いる医院で、ある患者のカルテを最初に記載した医師や担当看護師が、ケアレスミスでカルテの保管場所を間違えたり忘れたりした場合、もしも別の医師がその患者を引き継ぐことになったらどうなるかは明白です。たとえミスが起こらなかったとしても、大量のカルテがストックされた倉庫のような場所から特定のカルテを取り出すのは、時短の観点からして効率的ではありません。

電子カルテであれば、データをデジタル化して処理するため、スムーズに特定の患者のカルテを検索して表示することができます。予約や受付業務もこれ一本となるので円滑です。医療機関の大きな課題の一つは、患者を不必要に待たせないことですが、情報シェアの簡便化によってそこへの貢献も期待できるでしょう。さらに電子形態であれば、同時に複数の関係者がカルテを閲覧できるので、業務の効率化にもつながります。

電子カルテのメリット2:記載情報が明瞭になる

冗談のように思うかもしれませんが、医師の書いたカルテが読めないというのはありがちな話です。電子カルテであれば明瞭なフォントで情報を記録するため、こうしたトラブルは起こりません。上記の「情報シェア」にも通ずるところがありますが、2人以上の医師が1人の患者の診察と治療を別々に受け持つ場合に、文字が見やすいというのは重要な点です。普段から医師間でしっかりとしたコミュニケーションがとれていれば、カルテの文字が多少見づらくとも問題ありませんが、そうでない場合は外せない点といえるでしょう。

電子カルテのメリット3:紛失が発生せず、省スペースにもなる

医療現場に限らず、紙媒体の情報は何らかのきっかけで破損したり紛失したりしてしまうことがあります。紙の宿命とも言えますが、電子カルテであれば電子データのため、紛失や破損を防ぐことができます。また、膨大なカルテをコンパクトに管理できるため、カルテのための物理的スペースをカットできるのも大きなメリットといえるでしょう。

たくさんの辞書がつまった電子辞書をイメージしてみてください。印刷物が占める膨大なスペースと、電子辞書が占めるわずかなスペースを比較すれば、どちらが容易に管理出来るかは明らかです。この省スペース化は、大きなスペースのない医院において大きなメリットとなります。

電子カルテのメリット4:ポータブル性が高くなる

最近ではクラウド型と呼ばれる、ネット環境があればいつでもどこでも利用できる電子カルテも存在します。往診で患者を訪問する時でも、重いカルテを持ち運ぶことなくタブレット端末だけで情報を参照することが可能なのです。パソコンだけでなくタブレットでもデータ閲覧が可能なので、ロケーションを気にする必要がありません。

 
 
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