必読!歯科用電子カルテの手引き

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おおまかな価格目安

電子カルテを導入する際の価格にかんする情報を掲載しています。

電子カルテの導入価格は?

とても利便性が高く、多くのメリットがある電子カルテですが、それでは導入をするのにはどれくらいの価格が必要なのでしょうか? 

クリニックの規模やレセプトコンピューター、サーバーの構成など、医院によってちがいがありますが、ある期間が570人ほどの開業医にアンケートを取ったところ、その平均購入価格は440万円ほどだったということです。

そのなかでも、いちからの開業を考える医師は、診療に必要な医療機器などを含めた運用サポートにかかわる金額も含めて、平均500万円ほどの予算を見越していたようです。

電子カルテは、購入すれば即使える、という性質のものではありません。初期段階だけでも、ソフトウェアの購入費用以外に、設定費用や講習料など諸々のサービスを利用する必要があります。

そのほかにも必要な予算

電子カルテは、無事に稼働してもサポートにかかる費用が必要になります。具体的な内訳としては、

  • 診療報酬の改定にかかわるシステムの変更やアップデート作業
  • バックアップでエラーが生じた際の復旧にかかる作業
  • 保守やメンテナンスにかかる作業

などです。

これらの作業にかかるサポート費用の平均は、月額およそ4.9万円ほどとされています。

年間で継続して使用すると、導入費用の10%前後のメンテナンス費用が必要となります。この価格は製品のちがいにかんする変動がなく、一般的な費用だということです。

近年では、製品のサポート要員が遠隔地にいながらシステムの復旧を行う、リモートアクセスサポートも行われており、さらに利便性がアップしています。

コストを気にするあまり、初期導入の時点でメンテナンスにかかわる内容を曖昧にしてしまうと後々、病院の運営自体に支障がでてくると同時に、保守作業におけるコストも大幅に増加する恐れがあります。

きちんとメーカー側と話し合い、トラブル回避のために最善の費用を支払うようにしましょう。

本体価格の費用相場はどのくらい?

先にご紹介したように、歯科用電子カルテの導入費用は、以前はかなり高額なものでした。電子カルテを導入するだけで400万円以上が必要になっていたのですから、そう易易と導入できるものではなかったと考えられます。

ですが、最近はどのような医院でも気軽に導入できるような費用相場となってきており、診療所のような小規模な医院でも導入することは容易でしょう。

クラウド型電子カルテの費用相場

従来であればレセコン一体型電子カルテしか存在せず、そのシステムの導入には莫大な費用が必要となっていましたが、クラウド型電子カルテであればインターネット環境さえ整っていれば、簡単に導入できるようになりました。

歯科用に限ったデータではありませんが、現在では40~80万円で電子カルテ一式を導入できるケースもあり、リーズナブルなものであれば、以前の1/10ほどの費用で導入できるものも存在します。

さらに、ソフトウェアだけを導入することもできるため、電子カルテを乗り換えるときの複雑さと費用の無駄を省ける存在です。以前の費用相場と比較すると、クラウド型電子カルテの費用は格段に安くなっているため、電子カルテの普及に貢献していることは間違いないでしょう。

レセコン一体型電子カルテの費用相場

クラウド型電子カルテは導入費用の低さが魅力ですが、通信機器の故障やインターネット回線の普通、停電などによって利用できなくなるというデメリットがあります。

そのようなことがない点で安定性があり、クラウド型電子カルテにはない拡張性と高い機能性を誇るのがレセコン一体型電子カルテです。レセコン一体型電子カルテの導入相場は、120~300万円程度となっており、クラウド型電子カルテと比較すれば高額に感じられます。

ですが、従来のレセコン一体型電子カルテが400万円程度だったことを考えれば、半額以下で導入できるケースも少なくないということです。

このように、以前と比較して大幅にリーズナブルな費用相場となっている上、機器のメンテンナンスや管理をしっかりとしておけば、停電以外で電子カルテが使えなくなることはないため、診療に支障をきたす可能性が低い点が最大の魅力となるでしょう。

オプションサービスの費用相場について

歯科用電子カルテを医院の運営に合わせて活用しようとすれば、本体を導入するだけでなく、サービスの利用も視野に入れて考える必要があります。

サービスは内容によって料金も異なってきますが、1つのサービスにつき、3,500~13,000円程度が費用相場となるようです。オプションサービスとして用意されている中から必要なものを選択し、その合計金額が本体価格に加算され、電子カルテシステムの費用が決定します。

オプションサービスでできることとは?

用意されているサービスは多種多様ですが、歯科用電子カルテの機能性を高めるものであり、現在であればIoTを活用したサービスが多く取り揃えられています。

それらのサービスをすべてご紹介することはできませんが、いくつか例を挙げてその機能性を見てみましょう。

クラウドバックアップサービス

レセコン一体型の電子カルテであっても、クラウドへのデータバックアップは必要です。もし、機器が故障してすべてのデータが無くなってしまったら、診療や医院の経営に大きな影響を与えるため、クラウドへのバックアップサービスは必須とも言えるでしょう。

レセコン一体型の電子カルテでは、クラウドへのバックアップサービスが別に用意されていることが多いようです。

サービスを利用するための費用はそれほど高くなく、1ヶ月3,500円前後で利用できるため、万が一の事態に備えて付帯させることをおすすめします。

タブレットとの連携サービス

多くのメーカーの歯科用電子カルテで用意されているサービスで、タブレットと電子カルテを連携させることによって、診療記録や患者への説明がスムーズになるというものです。

特に、歯科医院の診療説明は、口頭で伝わりにくいものが多いため、タブレットに画像を取り込み、画像編集機能でマーキングをしながら説明できれば、とても分かりやすい診療説明となるでしょう。

また、画像と文書を同時に管理できる機能や、検査機能、検査結果を分析する機能がついたものもあり、その活用の幅はかなり広いものです。患者の満足度を向上させることにより、自由診療に繋がりやすいというメリットも持っています。

データベースとの連携サービス

一般的なサービスではありませんが、電子カルテに病名を入力すると、自動的にオンラインデータベースとのリンクが行われるというサービスもあります。患者に病気の詳細を説明する際に、その部分をクリックするだけで病気の情報が見られるため、患者にとって分かりやすい説明が実現します。

また、似たようなサービスとして、医療機関名を部分的に入力するだけで、正式な名称を表示するサービスなどもあり、紹介状の作成の際に活躍するでしょう。

電子カルテ導入に付随する費用について

歯科用電子カルテを導入するに当たって、電子カルテ以外の部分に費用が発生することもあります。

メーカーに見積もりを依頼して電子カルテの費用を算出できたとしても、この部分で発生する費用を見落としてしまうと、思わぬ出費となってしまう可能性もあるため注意が必要です。

電子カルテはただ導入すれば活用できるものではなく、活用するためには入念な準備が必要であるため、費用をかけてでもスムーズに利用できるようにならなければなりません。

コンサルティング費用

電子カルテのコンサルテーションは、システムを円滑に導入できるようにするための支援や、実際に院内でシステムを構築するための支援を行うもので、その他、院内情報化にあたっての問題点の解析や改善案の提案などをしてもらうこともできます。

電子カルテは患者の健康を管理するための業務全般に関わってくるものなので、知識がないまま活用すれば、思いもよらぬ事態に発展してしまうこともあるでしょう。

また、病院で取り扱う個人情報は重要なものばかりなので、情報システムのセキュリティリスクや個人情報保護の観点についても学ぶ必要もあります。

このようなコンサルティングにかかる費用は、月額で10~20万円前後となっているようですが、もちろんコンサルテーションの内容によって異なります。徹底的にコンサルテーションを受けようとすると、3ヶ月間で280万円前後となる場合もあります。

院内での人的資源にかかる費用

コンサルティング費用は院外の費用ですが、院内のスタッフや院内の改編などにかかる費用も忘れてはなりません。院内スタッフにかかる費用は、実際に電子カルテを導入する前、導入した後などに、研修会や教育会などを行ったときの費用で、人件費として考えられます。

また、電子カルテを管理するためにシステム専門の部署を設置する場合には、新たな人材の確保が必要となり、いわばランニングコストのように継続的な費用がかかる可能性もあるでしょう。

そして、院内検討委員会を構成したという医療機関も多く、およそ10~40人の委員によって構成され、月1回程度の全体委員会を開催していると言います。

これらの人的資源にかかるコストは専門部署の設置の有無、スタッフの人数、研修会の回数や時間によって変動しますが、研修会については10時間程度の研修を行う医院が多いようです。

 
 
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